【M&A成約事例】YouTubeメディア事業を3件売却した経営者に聴くスモールM&A成功の理由と10のリアルQ&A

弊社 Sidemen でYouTubeメディア事業の譲渡を2件、過去累計で3件の事業譲渡を経験された株式会社Pinguino 代表取締役 郷内勇佑さん にお話を伺いました。
本記事では、M&A成約に至るまでの経緯や決断の背景、成功の理由をリアルにお伝えします。これからスモールM&Aを検討する動画クリエイターや事業主の方に必見の内容です。


Q1. まずは事業内容を教えてください

A.
当社は、YouTubeの音楽著作権管理及びSNSマーケティング・コンサルティングを行っています。
現在は法人でのYouTubeメディアの運営はしておらず、クリエイターやインフルエンサーの方々が、収益を最大化できるように音楽・映像制作から収益管理、企業案件の提案までを一貫してサポートしています。

〈Profile〉
・社名:株式会社Pinguino
・設立:2025年1月
・所在地:東京都渋谷区恵比寿西
・代表取締役:郷内勇佑
・事業内容:
    1. ソーシャルメディア運用コンサルティング
    2. 音楽著作権の管理・使用許諾
    3. 知的財産に関するコンサルティング
    4. 広告代理業・企画制作
    5. 映像コンテンツの企画・編集


Q2. 今回ご売却となったYouTubeメディアを始めたきっかけ

A.
弟にチャンネル運営を教えたことがきっかけでした。
副収入目的で始めたものの収益化直前で止まってしまい、「ここで辞めるのはもったいない」とサポートに入ったところ、想像以上にヒットしました。


Q3. M&Aを検討したきっかけを教えてください

A.
弟に運営を任せる予定でしたが、双方ともに本業が多忙で時間が取れませんでした。
そのため、立ち上げ初期から売却は視野に入れており、誰でも運営できる仕組みを意識して構築しました。


Q4. M&Aプラットフォームなどもある中、弊社にご相談いただいた理由

A.
M&Aプラットフォームも使えますが、対応の質や交渉スピードに不安を感じるケースもあります。これらのことから専門家に依頼するというのは重要であると思っています。
複数回の譲渡経験から、M&Aでは「タイミング」と「高望みしすぎない姿勢」が重要だと痛感しています。
買い手さんが、自分が売りたい時期に買収を考えているというわけではなく、常に予算やニーズも変化します。
したがいまして最低希望金額を明確に伝え、仲介の客観的な市場感で落とし所を探ることでスピード成約につながったと思います。


Q5. 実際の交渉や譲渡プロセスはスムーズでしたか?

A.
はい。売却の意向を申し入れてから、複数の買い手さんから商談が入り、ほぼ話が固まるまで大体1週間〜10日程でした。
同じ担当者の方が一貫して対応してくださったため、意思疎通も非常にスムーズでした。


Q6. 今回事業譲渡したYouTubeメディアの強み

エンタメ系チャンネルで、
  1. トピックが豊富でネタが尽きない
  2. トレンドを押さえると検索ボリュームが伸びやすい
  3. 登録者数に依存せず再生数を取りやすい
という特徴がありました。
日々ネタを探すリソースは必要ですが、 非属人的で誰でも運営しやすい再現性の高さが評価されたと思います。


Q7. 買い手を選ばれた決め手について

A.
興味をお持ちいただいた買い手さんは複数いらっしゃいましたが、
1番は「スピード」。そして過去のM&A経験から「タイミング」を重視していたので早い方で決めました。金額も想定内のいい落とし所で決まったので全体的にとてもスムーズでよかったです。


Q8. M&Aによってどのようなメリットがありましたか

A.
一番大きいのは、時間ができたことですね。
登録者数百万人のYouTubeメディアはまた別かと思いますが、
YouTubeメディアってどうしても1週間お休みすると再生数がぐっと下がったりしてしまいます。
当時は会社やりながら子育てやりながらの運営だったので時間との勝負でした。
ただ、これをそのまま手放すのはもったいないと感じていたので、価値を最大化するためにも売却ギリギリまで売上を伸ばして数字は維持するようにしていました。
譲渡後は、会社やプライベートに時間を充てることが出来るようになりましたし、精神的にも余裕が生まれました。


Q9. 今後の事業展開

A.
余力ができたため、今後はさらに、インフルエンサーやクリエイターの収益最大化サポートに注力していきたいと考えています。


Q10. これからM&Aを検討する方へ

A.
複数回の譲渡経験の中で、私個人としてのポイントは三つです。
① 最低金額ラインを決める。
② タイミングを逃さない。 
③ 専門家にも相談する。
買い手さんは常に複数案件を見ていますし、
その分数字もしっかり見られます。ですので、
「高望みは機会損失」だと思っています。
最低ラインだけ決めて、専門家に客観的な市場価値を見て頂き、タイミングが合えばそこでしっかり決断する。
頑張って作ったから、できるだけ高値で売りたいという気持ちも理解できます。
ですが、タイミングを逃すとやはり売れなくなってしまうので、この3つは大事なポイントです。
希望より低い金額なら、やはり数字を出していくほかないので、結果が出なければ、理由を見直し、やり方を直して試して運営していく。
行動を止めずに淡々と継続すれば、いずれ結果が出てくるのでそこが良いタイミングだと思います。
YouTubeメディア運営は、孤独との戦いみたいなところもあるとは思いますが、同じ運営者としては諦めず頑張って欲しいと思います。


よくあるご質問

Q1. YouTubeメディアの事業譲渡はどのように進めるのですか?
A. 一般的には、秘密保持契約→アナリティクスの開示→条件交渉→譲渡契約→アカウント権限移管という流れです。
Googleアカウント管理の都合上、権限共有の手順を明文化しておくことが重要です。

Q2. YouTubeメディアの価格はどのように決まりますか?
A. 直近の平均収益、ジャンル、運営の再現性など総合的に評価されます。
属人性が低く、誰でも運営できる仕組みが整っているほど、高く評価される傾向にあります。

Q3. 顔出しなど属人性があっても譲渡できますか?
A.内容によっては 可能です。出演者本人の許諾が必要ですが、顔を出さない形に切り替えて引き継ぐケースもあります。

担当仲介より

本記事を通じて挑戦が、次の挑戦に変わるM&Aの在り方を感じていただけたら幸いです。
M&A仲介としても郷内さんの売却スタンスは
買い手さんからも好感度が高く譲渡はとてもスムーズでした。
郷内さんのYouTubeメディア運営において収益化の再現性も素晴らしいですが、
運営においての姿勢は仲介からの視点というだけでなく
ビジネスマンとしても人としても学ぶところが大きかったです。
私たちは、経営者が最適なタイミングでM&Aを決断できるように隣で支える“伴走者”でありたいと思っています。
今回のインタビューをさせていただいた郷内さんのような熱いスタンスと同じ目線で、
最適なタイミングでご売却やご提案ができるように引き続き精進してまいります。

M&A・事業承継をご検討の方は、
株式会社Sidemenまでお気軽にご相談ください。

あなたの事業に最適な引き継ぎを伴走型で支援します。

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